BPO(アウトソーシング)と派遣の違いは?~そして第3の選択肢~

2021年06月25日 11:57 #BPO

BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)と派遣の違いって何?

派遣は使っているけど、BPOに興味がある。

でも、「今のままとどのような違いがあるの?」や「指揮命令関係に違いがあると聞いたことはあるが具体的に何に気を付けないといけない?」など、気になられる方も多いのではないでしょうか。そのあたりを丁寧にお伝えします。

 

また、BPOと派遣の間の第3の選択肢。

派遣事業者だからできることがあります。そのことについても触れて参ります。

 

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<目次>

▼BPOと人材派遣

 ⑴BPOと人材派遣の違い

 ⑵BPOにおける注意ポイント

 ⑶第3の選択肢(ユニット派遣)

▼契約形態

▼まとめ

 

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▼BPOと人材派遣

⑴BPOと人材派遣の違い

"BPO"と"人材派遣"において大きく違いがあるのは、「業務指示(指揮命令関係)」です。

それぞれの指揮命令系統を簡単に解説しましょう。

 

・BPO

業務に従事しているスタッフへの直接の業務指示はBPO事業者が行います。

業務全般はBPO事業者に任せることになります。

 

*企業様から直接業務指示をすることはできません。

 

・人材派遣

派遣先企業と業務従事スタッフは指揮命令関係にあるため、直接業務に関するやりとりを行うことになります。

 

*雇用元は派遣会社となりますので、契約内容についてスタッフと話したり交渉したりすことは注意が必要です。

 

指揮命令系統に違いがあるという点をご理解いただけましたでしょうか。

契約形態によって企業様の対応について変わりますので、こちらも注意が必要です。

別途、この後まとめていますのでご確認ください。

 

⑵BPOにおける注意ポイント

上記のBPOにおける業務指示の部分でも触れましたが、

BPOの場合は発注者が業務の従事者に対して業務指示や人員配置の指定などを行うと違法行為(偽装請負※)と見なされるため注意が必要です。

 

◎偽装請負

 「契約では業務委託契約(請負契約、委任契約、準委任契約)でありながら、実態は労働者派遣(発注者の指揮命令で業務に従事させている)となっている状態のこと。」

 

では、なぜ偽装請負が問題となるのか。

それは、発注者とBPO事業者の責任が不明確になることで、

実際に業務を行う労働者の「雇用条件」や「安全衛生」、「労働環境」が適切に確保できなくなる可能性があるためです。

 

現状BPOを運用されている企業様も、今から検討される企業様も注意が必要です。

 

 

◆第3の選択肢(ユニット派遣)

上記をふまえて、BPOをしたいが、

「業務の内容として"指揮命令"が心配」

「運営が安定するまでは"指揮命令"したほうがいいのでうはないか」

というような企業様がおられたり、また業務があるのではないでしょうか。

 

そのような企業様には第3の選択肢として「ユニット派遣」という形態をご紹介いたします。

 

ユニット派遣とは、「チーム・ユニット単位で人材を"派遣"する仕組み」です。

あくまでも派遣という形態ですので、企業様と業務従事スタッフは指揮命令関係にあります。

その指揮命令関係にある中で、リーダーとオペレーターをおき、

リーダーは企業様のご担当者から指揮命令をうけ、オペレーターはリーダーから指揮命令を受ける仕組みです。

 

◎メリット

・直接リーダー(場合によってはオペレーター)へ直接指揮命令を行うことができる。

 

◎デメリット

・リーダーに対する指揮命令は企業様にありますので、BPOよりかは、多少の工数は発生いたします。

 

▼契約形態

「請負」「委任」「準委任」という3種類の業務委託の契約形態の概要をご紹介します。

BPOを導入する場合どういった契約に該当するのか、それぞれの契約形態の違いを把握しておきましょう。

 

<請負契約>

請負契約は「受託者が仕事を完成させることを約束し、発注者が仕事の結果に対して報酬を支払う契約」です。

 

◎ポイント:成果物納品(発注者検品)が債務完了の基準となります(=完成責任)

また、成果物の瑕疵(ミス・欠陥)がある場合は、発注者は受託者に対し瑕疵担保責任(※)として責任追及を行うことができます。

 

※「瑕疵担保責任」:仕事の目的物に瑕疵(ミス・欠陥)があった場合、発注者から請求された、瑕疵(ミス・欠陥)の補修・損害賠償などの請求に応じること。

 

⇒主に、システム開発・運送業務などで請負契約を締結することがあります。

 

<委任契約>

委任契約は「法律に関する業務を委託する場合にのみ結ばれる契約」です。

 

裁判の弁護、税理士の税務業務、不動産の契約書作成など法律に関する業務に対して使用されます。

 

<準委任契約>

準委任契約は「法律行為以外の業務が対象です。受託者が自らの責任・管理のもとでその業務を遂行することを約束する契約」です。

 

◎ポイント:「成果物を債務の完了の基準としないため瑕疵担保責任は発生しない」

      「仕事の過程に対する責任として善管注意義務(※)がある。」

 

※「善管注意義務」:受託者の階層、地位、職業に応じて要求される社会通念上、客観的・一般的に要求される注意を払う義務のこと。

 

⇒主に、事務系におけるBPOは基本的に準委任契約となります。

 

▼まとめ

BPOについては、メリットは大きいものの、運用については注意するポイントもございます。

注意ポイントについては正確に理解すること、また、BPO事業者に確認することが重要です。

 

また、派遣事業者に業務委託することで、第3の選択肢(ユニット派遣)も検討いただくことができます。

ユニット派遣ありきでの活用、BPO(アウトソーシング)へ移行前の準備期間としての活用など様々ご利用いただくことができます。

 

業務の特徴や長期的にお考えの上で、ご検討くださいませ。

 

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